台湾生活日記(5) (2021年2月9日) 最近の台湾のコロナ状況
皆様こんにちは。
年末からあまりまとまった連休がなく、また台湾内でも散発的にコロナ感染例が出てきたことから、最近は遠出をする機会が減ってしまいました。
ここで、台湾って最近コロナどうなの?と興味を持たれている方もいらっしゃるかと思いますので、ざっくりご紹介しようと思います。
ゼロコロナと言われている台湾ですが、2020年12月22日、域内では8か月振りとなるコロナ感染者が1名出ました。
イギリスから帰ってきたエバー航空のニュージーランド人パイロットが先に感染しており、その同居者が域内台湾人としては8か月振りの感染例となってしまいました。
この時ちょうど世間はハッピーニューイヤーな雰囲気で、台湾の大都市では年越しイベントも多く企画されていましたが、万が一のコロナ感染拡大を懸念して各都市がすぐさまイベントの中止を決定。
台北101の年越し花火や市庁舎でのカウントダウンが有名な台北では、12月31日の午前まで検討した結果、参加者を絞る、マスク絶対着用の注意喚起をする、といったことをアナウンスしたうえでイベントを開催しましたが、台中や台南、高雄などは中止の決定が早かったです。
幸いこのときは感染を抑え込めたので安心していましたが、さらに数日後の2021年1月10日、桃園の病院の医師がコロナに感染していまい、そこから2週間ちょっとの間に合計20名ほどのクラスターになりました。
この医師は海外渡航者のコロナ治療に当たっていたようで、この方の同居者、職場の同僚、と徐々に感染が拡大。
濃厚接触者はもちろん即自宅隔離になりましたが、それ以外にも感染封じ込めのため、感染の可能性のある人の自宅隔離がすぐ始まりました。
その対象人数、なんと5000人だったそうです。
桃園という空港&MRT&新幹線がある街であることと、多くの人が集まる病院で出たということから、該当人数が膨れ上がったようです。しかし5000人も一気に隔離措置できるのか台湾は。対応の速さが凄い…。
また、最初に感染した医師とその同居者については、感染が判明するまでの行動履歴が細かく発表されました。買い物した店の名前や訪れた時間帯も詳しく出たので、徹底していましたね。
桃園のクラスターについては、2月7日時点のニュースでは関係先の人間全員のPCR陰性が確認されたと報道されましたが、今日2月9日続報が入り、また一人関係者から感染が出たとのことでした。
この方は1月19日から居検検疫をし、5回連続でPCR陰性でしたが、2月7日から発熱しはじめ検査の結果陽性が出たそうです。
これでクラスターは21人目となりました。まだ気が抜けない状況が続きそうです。
中国語ですが、ニュースソース貼っておきます。
https://heho.com.tw/archives/
またコロナ関連の報道ではこんなニュースもありました。
通常、海外から台湾へ入境した人は2週間の居家検疫+1週間の自己健康管理期間を義務づけられ、居家検疫中は他人との接触は一切禁止されます。
ですが、1月26日に中国から台湾へ戻った20代の台湾人女性は、自宅隔離中に恋人を家に入れ、そのまま泊まらせたとのこと。
しかもその恋人が病院の医師だったので、大きな報道となりました。
ニュースソース(中国語)
女性のほうは20万元(約72万円)の罰金。恋人のほうは罰金+居家検疫、さらに病院を速攻解雇されたそうです。
最初に紹介した年末のイギリス帰りのパイロットも、エバー航空がすぐに解雇しました。(こちらの理由は、台湾政府が定める規定(接触者の情報開示義務)に違反したためでしたが。)
かなり厳格な対応ですが、これも感染拡大を必死に抑えようとする故なんでしょうね。。。
さて、2月10日から16日まで、台湾は春節の連休に入ります。
(本当は時期的に廟参りの写真を載せようと思ってたのですが、記事が長くなったのでまた今度に…。)
例年よりは少ないだろうと思いますが、それでも多くの人が域内移動することになりますので、感染が出ませんように何卒…と願う次第であります。