ウクライナ旅行[119](2020年7月21日)ウクライナのコロナウイルス感染状況
本ブログでは観光地としてのウクライナの魅力をお伝えしております。しかし、コロナウイルスの影響で現時点ではウクライナを含む東欧への旅行は難しい状況にあります。しかし、今後、いつ頃になればウクライナ観光が可能になるのかというのも気になるところです。そこで、今回は日本では全く報道されないウクライナのコロナウイルス感染状況をお伝えし、更に、観光客の受入状態についても触れたいと思います。
1.コロナウイルス感染者数
下記の表にデータを示しています。
- 確診者数:60,166
- 重傷者数:89
- 死者:1,518
- 回復者数:32,199
- 1分当たりの感染者数:1.376
- 1分当たりの死者数数:35
- 1分当たりの検査数:20,458
2.地域別コロナウイルス感染者数
ウクライナ西部での感染者数が相対的に多く、西部のLviv(リヴィウ)、南部のOdessa(オデッサ)、北部のKyiv(キエフ)は何も人口が比較的多く、観光地でもあることから感染者が多い状況となっています。
この地図下部のデータによれば26556件の確診者数の内、253件が新たに増加し、4600人が入院治療中、21956人が自宅療養中、新たな回復者数は107人となっています。
3.PCR検査状況
1日当たりのPecherskSKYTICKETの検査数は緩やかに増加しており、2020年4月時点で5000件程度だった状況から、現在では1万から1.5万件と2〜3倍に増加しています。
4.確診者数と死者の経時変化
確診者数(青)は直線的に増加を続けていますが、急激で指数的な増加は見られていません。一方、今のところ、減少傾向は見られず、終息の目処は全く見通せない状況となっています。死者の数(赤)も一定のスピードで増加していることがわかります。
5.確診者数と死者の経時変化
自宅療養者数がほぼ頭打ちになっており、入院患者数もほぼ一定になってきていましたが、ここに来て少し増加傾向が見られています。階段上に増加している印象です。
6.観光客受け入れ状況
これまでウクライナ政府は海外からの渡航者について、ウクライナ入国後、他国と同様に2週間の隔離措置を義務付けていました。しかし、本年6月25日、コロナ感染陰性である証明書を持つものに対してはこの措置を免除するとの発表を行いました。従って、現時点でも非感染者であれば、キエフ観光は可能となりましたが、感染者数が多く、現時点では感染リスクを考えるとウクライナ旅行は控えるべきであると言えます。今後、ウクライナのコロナ感染状況につきまして、定期的にご報告させて頂きますので、旅行を考えておられる方は是非参考にして下さい。
(写真;キエフ・ボリスピル国際空港:copyright: Kiev Post)