イギリス旅行[01] ミステリー・サークルについて:何時・何処で見られるのか?

皆さんはミステリーサークルというのをご存知でしょうか?畑に出来る奇妙な図形のことです。日本でも報告されていますが、最も有名なのはイギリスです。ミステリーサークルは英語圏では”CROP CIRCLE”と呼ばれています。直訳すると「不自然な円」ということになります。日本式に”MYSTERY CIRCLE”と言っても通じにくいと思います。

さて、ご存知ない方の為に、写真を用意しました。著作権の問題がないWikipediaからの画像です。

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クロップ・サークルは悪戯なのか

多くのクロップサークルははっきり言って偽物です。誰かが悪戯で作成したものも多いです。多くの人はこれを単なる悪戯と考えています。特に科学界では否定する人が多いですね。学問的には自然現象としての説明が出来ず、実際に悪戯で作られたものの方が多いので、科学的に取り扱う学者は極めて少ないのが実情です。

悪戯では説明しにくい点

一方で、悪戯では説明がつかない点も有ります。個人的に注目している事実は以下のようなものです。クロップサークルは畑の作物がなぎ倒されて、倒れていないところとコントラストができているので形が分かるわけです。問題はなぎ倒された状態が人為的ではないようなものがあることです。具体的に言うと、茎が文字通りなぎ倒されているわけではなく、折れずにきれいに曲がっていると言うことです。角度は様々ですが、例えば地面から垂直に伸びた茎が、途中で例えば90°(直角に)折れずに綺麗に曲がっているわけです。

このようにする簡単な方法はマイクロ波を使うことです。マイクロ波は電子レンジで使用されている電磁波です。野菜を電子レンジに入れると柔らかくなるのと同じ原理で、茎に部分的にマイクロ波を照射できれば茎を折らずに曲げる事が出来るわけです。しかし、広大な畑で電源を用意し、作物の茎の部分だけにマイクロ波を照射し続け数百mの巨大な図形を完成させるなど可能でしょうか?クロップサークルは夜間に出来る事が多く、上記の作業を暗闇、あるいは薄明かりの中で行う事が可能でしょうか?図形として非常に正確な精度で作られたクロップサークルを作るにはマイクロ波照射設備、GPSが必要だとも言われています。

クロップサークルが出来る瞬間を捉えたビデオも存在しますが、真偽は不明です。従って、こういう物は信じる人とそうでない人にくっきり分かれるものです。ただ、真面目に研究を続けている人もいるのも事実です。

私は実物を一度見てから判断したいと思っているので、現時点ではどちらとも言えません。

クロップサークルの出現場所

下の地図は2019年にイギリスに出現したクロップサークルの地理的な位置を示したものです。イギリス南部、ロンドンの西側の方に多い事がわかります。 

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こちらは地図を拡大したものです。

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クロップサークルの出現日

そして、クロップサークルが出現した年月日、場所は具体的に下記の通りです。5月25日から始まり、8月24日まで約3ヶ月の間に18個のクロップサークルが出現しています。5日に一個のペースです。

22 05 2019   Warminster
26 05 2019   Chilton Candover
26 05 2019   Chilton Candover
03 06 2019   Littleton
11 06 2019   Owslebury
21 06 2019   Merstham
29 06 2019   Bishop's Sutton
  1 07 2019   Danebury Hill
  3 07 2019   Yarnbury Castle
  8 07 2019   Farley Mount
16 07 2019   Tichborne
20 07 2019   Bratton Castle
28 07 2019   Barton Stacey
28 07 2019   Warminster
  4 08 2019   Tufton
11 08 2019   Preston Candover
20 08 2019   Etchilhampton Hill
24 08 2019   Stanton St Bernard

本物と思われるクロップサークル

私が本物かも知れないと思うサークルの1つは2001年、イギリスのWiltshireに出現した下記のサークルです。脚注にあるようにサイズは238メートル、409個の円で構成されています。これは夜間に出来たものです。ちなみに畑を歩き回ると跡が残ってしまいます。歩けるのはトラクターが残したライン上だけです。

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This massive 780-foot (238 meters) crop circle appeared in 2001 in the remote area of Milk Hill in Wiltshire, England. The elaborate design is composed of 409 circles that form a pattern called a double, or six-sided, triskelion, which is a motif consisting of three interlocking spirals. (Image: © Handy Marks | public domain)

実際にクロップサークルを見てみたい場合

さて、ネットを探してみると非営利の研究団体”The crop circle information centre & exhibition”が展示室を持っており、写真パネルで解説をしてくれるようです。入場料はは35GBP(約5000円)です。この料金にはオンラインでダウンロード可能なクロップサークルの資料の価格(10GBP=1420円)が含まれています。オープンしている期間は2020年5月から8月までです。

また、依頼すればクロップサークルを実際に見ることも可能なようです。価格は不明です。クロップサークルがある場所は個人の畑ですから無断で立ち入ることは出来ません。この団体は農家に許可をとって、入れるところに案内してくれそうです。

  • 住所:Honeystreet village  Pewsey Vale, Wiltshire SN9 5PS  UK
  • 開館時間:11時から17時
  • 電話:+44 (0)1672 85 851155

この研究団体の施設はまさに、上記写真の巨大なクロップサークルが出来たあたりにあるわけです。 

いかがでしょうか?私はチャンスがあれば一度訪ねてみたいと思っています。イギリスに5から8月に行かれる予定がある方は、一度訪ねられてはいかがでしょうか。

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