ウクライナ旅行[37] キエフ・路線バスの利用方法(2019年5月)

路線バス

キエフには所定のルートを走る黄色い色の路線バスがあります(写真参照)。

大抵の場所は地下鉄と徒歩で行けますが、場所によってはバスが便利な場合もあります。但し、旅行者にとってはバスのルートが分かりにくそうで、バスの利用は難しそうに感じますが、以外にそうでもありません。

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値段

勿論、ウクライナではタクシーがやすいので、UBERなどのタクシー配車サービスを利用しても良いですが、バスは地下鉄と同じ8UAH(32円)で利用出来ます。行き先で値段は変わりません。終点まで行っても、バス停1つ目で降りても同じ値段です。UBERの価格については下記の記事を参考にして下さい。

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バスの利用法

そこで、今回はバスの利用法について、私が知っている範囲にはなりますが、その利用法の一部をご紹介します。

まず、取り敢えずバス停に行ってみて下さい。バス停は屋根のある日本みたいなバス停です。人が集まっているので比較的見つけやすいです。ウクライナは右側通行なので、行きたい方向の舗道にあるバス停に行って下さい。当たり前ですが、どっちの方向に行きたいかわからないと乗れません。google mapで自分の位置を確認して下さい。

行き先を決める

最も利用しやすいのは今いる場所から、最寄りの地下鉄駅までバスで移動する方法です。地下鉄駅に着いてしまえば、あとは何処へでもいけます。今いる場所から最も近い地下鉄駅で、かつ、今いる道路の延長線上にある地下鉄駅をgoogle  mapで探します。その地下鉄駅を覚えます。残念ながら、行き先の表示は全てキリル文字なので、覚えにくいかもしれません。キリル文字の読み方は覚えておいたほうが良いです。

地下鉄路線図、利用法はこちらの記事を参考にして下さい。

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バスが来たら

まず、バス停に来たバスをよく見てください。バスの側面中央付近の見えやすい場所に行き先(つまりバス停の名前)のリストが書かれた表示が有ることに気が付きます(下の写真参照)。この写真は上の写真の側面にある表示部分を拡大し、文字を読めるように画像処理したものです。このバスは路線バス番号が42番ですね。

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このリストには必ず地下鉄の駅が含まれています。地下鉄の駅の名前の前には丸の中にMの字が書かれてた記号があります。このバスでは地下鉄のШулявська駅(地下鉄1号線:赤のライン)、 Дорогожицї駅(地下鉄3号線:緑のライン)に行くことがわかります。

その駅名の中に自分が行きたい地下鉄の駅名があれば、直ぐに乗り込みましょう。バスの乗り口は中央と前の二箇所です。何処から乗っても構いませんが後方から乗りましょう(理由は後述)。

乗車料金の支払い

実はバスに乗ってからが本当の勝負です。バスは安いので結構混んでいます。我々日本人には安くても、ウクライナの人々にとってUBERは高いからです。バス内での移動はなかなか大変ですから、誰もバス内を移動はしません。ところが、料金は現金で支払います。ウクライナの低額紙幣は1、5、10UAHで、バスに乗る際は、お釣りが入らないようにきっちり8UAH(5UAH紙幣+1UAH紙幣×3)を紙幣で用意しておきましょう。この理由は後で説明します。

実際に乗った時の様子

初めてバスを利用した時の経験談をお話しします。バスの後方から乗り込みました。その時はバスの料金がわからなかったのですが、うろ覚えで確か、5UAHか8UAHだったと思ったので、近くの男性に5 or 8?と聞いてみました。その男性は英語で聞いたせいか、一瞬間がありましたが、8と教えてくれました。私は人を掻き分けてバスの前の方に移動し、ドライバーの斜め後ろに立ちました。お金の支払方法が分からなかったので、同じバスに先頭付近から乗ってきた乗客がどう支払うかを見ていました。すると、紙幣を運転手の横に置かれている毛足の長い絨毯のような場所に置きました。見ると、そこには沢山の紙幣が無造作に置かれています。そこで、私も8UAH分の紙幣をそこにおきました。

ようやくお金も支払って安心していましたが、それで終わりと言うわけには行きませんでした。私の右側にいた女性が私の右肩をトントンと叩きます。横を見ると、私の肩を叩いた手にはお札がありました。最初は何か分からなかったのですが、恐らく、この場所からは、お金を払えないから、自分の代わりに払ってくれと言うことだろうと察して、お札を受け取りました。ところが、お札は10UAH紙幣が2枚(20UAH)でした。つまり、20UAHで乗れて8の倍数だから二人分。つまり16UAHを払いたいと言うことか。え、そうするとお釣りが要るじゃないか。うーん、お釣りはどうしたら貰えるのかなーと思いましたが、運転手さんの横に紙幣をおいた後、勝手にそこにある紙幣の山からお釣り分の1UAH紙幣を4枚とって、その女性に渡しました。すると今度は私の左肩をトントンと叩く人がいます。後ろを振り返ると、またお札を持った手が見えました。お札を数えると今度は8UAH丁度でした。どうやら、後ろの方にいた人がお金を伝言ゲームのように私のところまで運んできたようです。

絨毯のような紙幣置き場はなんで絨毯みたいになっているのかをずっと考えていましたが、二つの理由があるように思いました。あくまで推測ですが、一つは平らな所に比べ、紙幣が風で移動しにくいと言うこと、 もう一つは運転手さんがお札が浮いた状態になっているので、お札を回収しやすいことが理由だと思われます。

絨毯の奥の運転手さんの真横には木でできた四角い箱があり、その箱には何箇所か間仕切りがあって、回収した無数の紙幣が、紙幣の長い辺を上にして立てた状態でぎっしり詰められています。運転手さんを見ていると、バス停に停車している間に、紙幣を回収したり、お釣りをおいたり、回収した紙幣を分類したりしています。つまり、運転手さんは何人乗ってきたから、料金はいくら、置いてるある金額がいくらだから、お釣りはいくらと言う計算と作業を全てこなしていることになります。すごいです。バスも距離に関係なく一律なんだから磁気カードにしたらどうかと思うのですが、そこはウクライナですから、なかなか、そうは簡単に行かないのでしょう。

方向音痴まっくすの結論

路線バスでは運転手さんの近くに居るとお金の支払い係にされてしまう!必ず、後方から乗車し、お金はリレーで支払うべし!

 

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