ウクライナ国際航空(UIA) PS752便の墜落事故 第10報 2発のミサイルが旅客機へ命中する瞬間を捉えた新たなビデオが公開される

2020年1月8日にウクライナ国際航空 Ukrainian International Airlines UIAのPS 752便(Boeing 737-800)がテヘラン近郊に墜落した事故に関する最新情報です

ミサイル発射と旅客機への命中の瞬間を捉えた新たなビデオが公開されました。

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REUTERS

UNIANの報道(2020年1月15日)

1月15日火曜日にニューヨークタイムズにより検証された新しい防犯カメラの映像はイラン軍が1月8日に約30秒間隔で2発のミサイルを旅客機PS752に対し発射したことを初めて明らかにしました。乗員・乗客176人全員が墜落して死亡する数分前に、これらのミサイルは飛行機から約8マイル距離にあるイラン軍基地から発射されました。

この新しいビデオは2番目のミサイルが当たる数秒前に、飛行機の自動応答装置が何故機能しなくなったのかについての疑問を解消するものです。これは、初期の段階におけるタイムズの分析通り(後にイランが認めたように)イランのミサイルが飛行機を攻撃したことを裏付けるものです。また、タイムズはミサイルが飛行機に衝突する前に自動応答装置が動作を停止したことも確認していました。この新しいビデオにより最初のミサイル命中によって自動応答装置が無効化されたことが確認されたように思われます。ビデオで確認できるように、2発目のミサイル攻撃は約23秒後です。どちらのミサイルもすぐには飛行機を墜落させてはいません。

新しいビデオでは旅客機が燃えていて、テヘランの国際空港に向かって旋回している様子を示しています。数分後、旅客機は爆発して墜落し、ハラジアバッドの村をわずかに損傷させました。 ウクライナのゼレンスキー率いる調査チームは、UIAの旅客機飛が意図的に撃墜された可能性があることも認めています。タイムズはこのビデオがイラン軍基地から4マイルのビドカネ村近くににある建物の屋根に設置されたカメラにより撮影されたことを確認しました。イスラム革命警備隊の空域部隊の司令官アミール・アリ・ハジザデはミサイルは近くの基地から発射されたと述べています。先に報告したようにイラン政府は「人為的ミス」の結果として「意図せずに」民間航空機に地対空ミサイルを発射したことを認め、ミサイル発射のオペレータは攻撃可否を10秒間で判断しなければならなかったと説明しています。イラン政府の報告書はPS752便に発射された2発のミサイルについてはまったく触れていませんでした。



 

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