中国旅行[07] 中国グルメ:中国で料理を食べ歩きする際に食の安全性について知っておくべき重要なこと
今年のGWにウクライナから北京経由で帰国する際、エディハド航空のオーバーブッキングにより足止めを食らっている最中、同じ境遇の人たちが色々雑談しているのが聞こえてきました。その中に、「北京で食べ歩きしてきた」と行っている女性の二人組がいました。その時、心の中で「北京で食べ歩きって大丈夫?」と思いました。中国の食品は食べるところをちゃんと選ばないと体に悪いです。今日は、何故、体に悪いのかについてネットで調べた結果を紹介します。ちょっと調べただけで、沢山の記事がヒットしましたので、他に幾らでも情報が出てくると思います。参考にしてください。
1. Chinese Food and Water Security: The Effects of Air, Water and Soil Pollution 中国食品と水の安全性:空気、水、土壌汚染の影響*1
- 中国の複数の都市では日常的に不健康な大気(PM2.5)の問題に直面しており深刻である。PM2.5は大気中の微粒子を表し、粒子状物質は化石燃料や大気汚染物質(窒素酸化物 、および揮発性有機化合物)の燃焼による。
- 世界保健機関は24時間に25マイクログラム/立方メートルを超えるPM2.5へのばく露は健康に有害であると勧告している。北京では150マイクログラム/立方メートルを超える日が記録されていて、学校や工場の閉鎖につながっています。他の都市も同様のレベルです。
- 中国の水質汚染は、水路が廃棄物の便利な投棄場所であると考えられてきたという社会的な背景による。例えば、2013年に上海の上流の農地から投棄された後、16000頭の死亡した豚が黄浦江に浮かんだ事件が発生した。 2014年にも同様の事件が発生し、中国北部では不適切に処理された産業廃棄物により汚染された有毒な池が発見され続けていますが、全体的な社会的考え方に変化はない。
- 上海の水の85%は安全ではなく、天津市の水の95%は安全ではないため、中国にとって大きな問題となっています。上海と天津は、31州のうち14州が水質目標を達成できなかった。中国の水問題は地下水の半分以上が消費に適さないことを示す報告がありさらに悪化しています。健康的な水源確保に対する中国の能力は費用の面で困難です。
- 中国は農業セクターの拡大を望んでいる。その目的の達成には少なくとも1億2000万ヘクタールの農地が必要となる。過剰に汚染された土地を伐採することで1億3540万ヘクタールの耕地が出来るが、完璧ではない土地で作物を栽培することになる。潜在的なリスクの一つはカドミウムおよび他の有毒な重金属による汚染で、それが癌などの健康リスクを増大させる。カドミウムは水路に存在する可能性があり、根絶するのは困難で費用がかかる。カドミウム中毒は、中国の農業において一般的な問題です。カドミウムで汚染された米は、2013年に広州の主要工業製造都市で発見された。そこでテストされた米のほぼ半分が過剰レベルのカドミウムを含有していた。もう一つの懸念は、過剰な農薬による農産物の汚染です。
2. Beware Of These 9 Foods From China That Could Be Contaminated これら9種の汚染された中国産食品に注意*2
- 中国の食品安全は悲惨で、食料生産規制は不十分で、検査プロセスは徹底的に欠如している。ほとんどの中国人は彼らが消費する食物にほとんど自信を持っていません。
- 食品安全の専門家は、中国の農産物には複数の問題があると主張。第一に、中国での産業型農業には事実上規制がなく土壌も水路も重金属、残留農薬、産業廃棄物で極度に汚染されている。作物は汚水で灌漑され、有毒な土壌で栽培される。事実、中国では湖、川、貯水池が非常に汚染されており、地元の農家は灌漑用水がしばしば変色し黒くなっていると訴える。しかし、こういう汚れた水だけが農業に利用できる。 もう1つの問題は、衛生当局者の汚職と表示の誤りです。汚染された製品は例外ではなく普通です。不正な包装は誰も食べているものを信用できないことを意味します。
以下、本記事で危険な食品の例が挙げられています。
- 魚:タラとティラピアは中国の養魚場で飼育されています。水質汚染により、飼育された魚は水銀や鉛のような重金属に汚染されている可能性があり、特に妊婦に重大な危険をもたらす。
- アップルジュース:数年前、中国からのジュースに不凍液が発見された。また、毒性のある中国の土壌で育ったリンゴには問題がある。
- グリーンピース:汚染された食品は危険ですが、偽の食品はさらに危険です。偽のスープ、プリン、米は中国ではかなり一般的です。今、偽造エンドウ豆が出回っている。それらは大豆、メタ重亜硫酸塩のような化学物質と緑色の染料を含んでいる。中国産のエンドウ豆は避けるべきです。
- にんにく:中国のニンニクには臭化メチルのような農薬が使用されている。
- きのこ:中国のキノコは何年にもわたって世界の安全上の懸念を引き起こしてきた。農家は二酸化硫黄とホルムアルデヒドを使用して実際より新鮮に見えるようにしている。
- 塩:中国で消費される塩は多くの場合工業用のものです。
- 米:白米は汚染されている可能性があります。
- 有機食品 :中国では、有機農産物を管理する規制は事実上存在しません。さらに、農民と検査官は共謀します。有機と刻印された食品は有機ではありません。偽の卵や偽の蜂蜜のような製品は何年もの間中国で横行しています。
3. Pollution Rising, Chinese Fear for Soil and Food 汚染の拡大、土壌と食品に対する中国人の恐れ*3
中国、CHENJIAWAN (農村)
- 米、キャベツ、ニンジン、カブ、サツマイモの畑は工場で囲まれ、産業廃棄物で汚染された水で灌漑されています。
- 水中の有毒重金属のレベルは中国で最高レベルにあり、住民は土壌が汚染されていることを恐れている。彼らは科学的な証拠を持たないが、癌による死亡者の増加が汚染に関係していると疑い、子供の血中の鉛濃度を心配している。
4. You may never eat street food in China again after watching this video このビデオを見た後、あなたは決して中国でストリートフードを食べないだろう*4
実際にはビデオのリンクがありますが、ここでは省略します。見ない方が良いです。
- 中国では食用油が中華料理に多用され、一部の露店やホールインザウォールレストランはゴミからリサイクルされる安くい闇市場の油(ガターオイル)を買う。
- ゴミ箱、溝、下水道から使用済みの油や動物の部品を含む液体、固形のゴミをすくい取り、食用油に加工します。そして、このガターオイルを食料品販売業者に市場以下の価格で販売します。
- これは違法で、中国当局が阻止しようとしてます。すべての露店でガターオイルが使用されているわけではないが、無くなってはいません。
- ゴミや下水を再処理したガターオイルには、あらゆる種類の未知の発がん物質が含まれている。
- 中国当局は13都市で100人以上のガターオイル生産者を発見しました。 5か月にわたる調査の結果、3,200トンのオイルを生産していたことが明らかになったり。闇市場の生産者はすでに160万ドル相当の製品を販売していたと推定した。
方向音痴まっくすのアドバイス
中国で食事をする場合は、以下のことに十分に注意してください。
- 外国人が行かない市内にある小さな個人経営の食堂は避ける。
- 観光地である北京の王府井にある屋台は見るだけで食べない。
- 王府井で比較的安心なのは多くのレストランが集まった地下フードコート(プリペイドカードを買って、カード決済する方式の場所。名前を忘れてしまいました。)にある香港、日本資本のレストラン。
- 他に安心なのは外資系ホテルの中にあるレストラン。
- ミネラルウォーターは外資系か、出来るだけ値段の高いものを買う。取り敢えずコーラを買うと危険性は低い。
- 中国のコンビニで食料品は買わない。賞味期限が怪しい。
- トランジットで北京に行くだけなら、空港内の有名レストランとファミマを利用し、ファミマでも野菜が使用されているようなものは避ける。
長くなりましたが、以上です。皆さん、中国へ行かれる方は十分に注意してください。
*1:8 AUGUST 2017, Jane Robinson, Research Assistant, Global Food and Water Crises Research Programme
*2: 出典https://www.thealternativedaily.com/contaminated-foods-from-china/
*3:出典: https://www.nytimes.com/2013/12/31/world/asia/good-earth-no-more-soil-pollution-plagues-chinese-countryside.html
*4: 出典:https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2013/10/28/you-may-never-eat-street-food-in-china-again-after-watching-this-video/?utm_term=.eefd956ae70d