中国旅行[08] 新疆・ウイグル自治区への旅行で注意すること
最近、中国の新疆・ウイグル自治区に入る際、旅行者の携帯に強制的にインストールされるアプリについての報道が幾つか出ています。既にご存知の方もおられると思いますが、報道されている内容を簡単に纏め、この地域に旅行される方に注意喚起したいと思います。
当局は新疆地域を訪れる旅行者にマルウエア・アプリを強制的にインストールさせている(別の記事によれば、インストールはWiFiで行われると書かれています)。このアプリはイスラム、過激派、学術的研究、音楽に関するテキストメッセージ、写真、スキャンする。さらに、このアプリは携帯内のテキストメッセージ、連絡先、カレンダー情報をダウンロードし、イスラム関連ファイルをスキャンする。
トロント大学の市民ラボなどの共同チームがこのアプリを解析した。このアプリはBXAQ或いはFengcaiと呼ばれ、電話帳のコンタクト先、通話履歴等の全情報をサーバーにダウンロードする。このアプリはイスラム関連情報をサーチする他、サーチ対象にはダライ・ラマ、台湾の歌なども含まれていた。このアプリはアンドロイド携帯に特化してデザインされているが、IPHONE用の装置(別の記事によれば、USB接続)も用意されているという。
出典:
カザフスタンから中国へ入る国境では、当局が旅行者の携帯を取り上げてBXABというマルウエアをインストールする。その後、いろいろな多段階の検査があって、国境を通過するのに半日ほどかかると、ある旅行者は語っている。BXABのコードネームはセルハンター(CellHunter)とかモバイルハンター(MobileHunter)と呼ばれている。
このソフトは携帯にどのようなアプリがインストールされているかを調べ、インストールされているアプリの内、いくつかのアプリに関するユーザーネームを抽出する。このアプリはインストールされたこと自体を隠すわけではなく、インストールするとアプリのアイコンがきちんと表示される。つまり、このアプリは後に当局がアンストール出来るようになっている。
出典: