中国の新巨大空港(北京大興国際空港):海外航空会社の新空港への乗入れ誘致に苦戦?

「 CAAC(中国民間航空局)が大興国際空港への海外航空会社の誘致を試みる」*1という記事があったので、ご紹介します。

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https://www.thebeijinger.com/blog/2019/01/08/talking-travel-carriers-begin-relocation-daxing-airport-nanyuan-closes

記事の概要

  • CAACは9月に開港する大興国際空港の国際線発着枠に対する誘致を進めている。これまでに中国東方航空中国南方航空が北京首都國際空港から移動することを決定した。北京首都國際空港の方が北京のビジネス地域に近いため、海外の航空会社は北京大興國際空港への移動を躊躇っている。
  • CACCは中国の航空会社に対しては北京首都国際空港から北京大興國際空港へ全面的な移動を求めているが、海外航空会社に対しては北京首都國際空港と北京大興國際空港の両方を使用することを認めている。
  • 幾つかの海外キャリアは北京大興國際空港へ移動する計画を持っている。
  • 英国航空(BA)は全ての便を10月27日から北京大興國際空港へシフトし、北京~ロンドン・ヒースロー空港間の便(機材:ボーイング777sと787s)を運航する。
  • ポーランド航空(LOT)は10月28日から北京~ワルシャワ間を週4便を運航(機材は787-8sと787-9s)する。LOTは北京~ワルシャワ間の週3便を維持する。
  • フィンエアーは11月3日から、北京大興國際空港とヘルシンキを結ぶ便を週3回運航する(機材はエアバスA330s)。
  • トルコ航空はより良い条件を得られればイスタンブール~北京大興國際空港間の運航を検討するという。
  • 北京首都航空、中国東方航空中国南方航空中国聯合航空春秋航空は北京大興國際空港とイギリス、ロシア、韓国、エジプト等を結ぶ航路に関する権利を得ており、更に、日本、パリ便も検討されている。

まとめ

  • 現在乗り入れを決定した中国国外の航空会社は英国航空ポーランド航空、フィンランド航空の3社であり、トルコ航空は検討中。
  • 日本から中国経由でロンドンへ行く際、本年10月27日以降は北京大興國際空港経由となり、これまでの経由空港が北京首都国際空港空港ではなくなる。このため、日本から中国へは中国系の航空会社を利用し、新空港に到着する便を利用しないと、北京首都国際空港から新空港までかなりの距離を移動しなければなりません。
  • 一方、ワルシャワ北京首都国際空港と新空港の両方を利用可能なので、大きな問題はありません。フィンエアーは北京首都國際空港からの便が残るかどうか現時点で不明です。

方向音痴まっくすの感想

もっと沢山の航空会社が新空港に移動すると思っていたのですが、新空港の場所が北京南方で離れているので二の足を踏む航空会社が多いようですね。私としては北京首都國際空港で十分なのですが、新空港の方が空気が綺麗ならそっちの方が良いかなとも思います。開港間際なので、決めかねているトルコ航空は早く決定して欲しいです。また、他の欧州の航空会社はどうするのか非常に気になっています。

参考記事