台湾旅行[69](2020年2月27日)日本人が台湾に無事入国できるか不安な方へ(3) 日本からの旅行者に自主的な健康管理を義務付け2[続報] 台湾観光協会に内容を確認

台湾旅行に行かれる方へ

日本でもコロナウイルスの感染拡大により、台湾が日本をレベル2(3段階のうちレベル3が最も悪い)に引き上げました。台湾旅行に行きたいが、入国できるか心配という方の為に、下記の二つの記事を書かせていただきました。

今回は、前回の記事で取り上げた台湾の衛生福利部疫情完成署のウェブサイトに掲載されている「中央流行疫情指揮センター」が出した下記通達(写真参照)、即ち「レベル1(タイ、イタリア)、及びレベル2(シンガポール、日本)におけるコロナウイルス肺炎の確診病例が継続して増加していることを受けて、2月24日からこれらの国から入国したものは14日間下記の自主的な健康管理措置をすること。」について台湾観光協会に問い合わせて、本通達について確認した結果をご報告します。

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自主的な健康管理の内容

まず、日本人に求められている自主的な健康管理の内容を再度確認しておきたいと思います。自主的な健康管理の内容は下記6項目になります。

  1. 手を清潔に保ち、手洗いの習慣を維持する。手で目、鼻、口を手で直接触れないように注意する。手が呼吸器分泌物に触れたら、石鹸と水で手を洗い、徹底的に洗浄して下さい。
  2. 自主健康管理期間は毎日朝晩に体温を測定し、体温と活動内容を記録する。
  3. 何らかの症状が現れず、正常に生活出来ていても、公共の場所への出入りは出来るだけ避け、外出時は手術用マスクの着用を厳守して下さい。
  4. もし発熱、呼吸器症状、または身体的な不快感が現れた場合は、手術用マスクを着用し、できるだけ早く医師の診察を受けて下さい。診察を受ける際にはし自主的にあなたの接触履歴、旅行履歴、居住履歴、職業、周囲の誰かが同様の症状を持っているかどうかを医師に伝えて下さい。
  5. 病気のときは、家で休み、手術用マスクを着用し、外出を避けて下さい。マスクが口腔および鼻の分泌物と接触した場合は、すぐに交換してゴミ箱に入れてください。
  6. 病気のときに他の人と話す際、手術用マスクを着用していない場合は、少なくとも1メートルの距離を保ってください。

台湾観光協会に確認した内容と回答

以下、質問した内容と回答を以下に示します。

Q1 「毎日朝晩に体温を測定し、体温と活動内容を記録する」(上記2)となっていますが、記録を帰国時に提出する義務がありますか?

A1 あくまで自主的な健康管理であり、提出義務はありません。   

Q2 「外出時は手術用マスクの着用を厳守して下さい。」とありますが、手術用マスクの入手は難しいのですが、通常のマスクで問題ないでしょうか?

A2 通常のマスクで良いです。

Q3 マスクは台湾でも購入できますか?

A3 台湾でもマスクは不足しており、台湾で製造されたマスクは台湾人しか購入できませんので、日本から必要な数だけ持っていって下さい。

Q4 台湾では感染者数が日本よりも少ないと思いますが、状況は如何でしょうか?

A4 台湾の人口は2000万人で日本の5分の1です。患者数は少ないように見えますが、5倍すると結構多いと思います(筆者注:5倍すると150人程度で日本よりもかなり少ないと思います)。

Q5 入国時に提出する「入境健康聲明書(入国健康声明書)」は空港にあるのでしょうか?

A5  はい。空港にあります。航空会社によって違うと思いますが、機内で配布する航空会社もあると思います。

Q6 その他、気をつけること等はありますか?

A6 現在の状況では、台湾では日本人と分かると、日本で中国人を見かけるのと同じ感覚で、あまり良い印象をもたれません。タクシーで窓を開けられたり、不快な思いをする可能性があります。出来る限り、大人しく行動して下さい。また、航空機に関してですが、香港経由、中国経由の飛行機で入国するのは難しいです。日本か台湾の航空会社の便を利用して下さい。航空会社が急にフライトを中止することがあり得るので、出発直前まで良く注意して下さい。航空会社から個人宛にフライト中止の連絡はありませんので、各自、航空会社に問い合わせて下さい。但し、航空会社によっては問い合わせが多く、繋がるのに30分以上かかった例も聞いているので、早めに確認するようにして下さい。

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通達原文

旅遊疫情建議「第一級」及「第二級」國家入境旅客,入境後須自主健康管理14天

https://www.cdc.gov.tw/Bulletin/Detail/MkZYxI-8Cj8Fob8VGjZszA?typeid=9

(中国語が読める方は是非、原文でご確認下さい)

中央流行疫情指揮中心今(24)日表示,考量目前列為COVID-19(武漢肺炎)旅遊疫情建議等級第一級(泰國、義大利、伊朗)及第二級(新加坡、日本)國家的確診病例持續上升,且陸續傳出社區及醫院群聚,因此即日起自旅遊疫情建議第一級與第二級國家入境的旅客,入境後14天內,應落實下列自主健康管理措施:
(一)維持手部清潔,保持經常洗手習慣。另應注意儘量不要用手直接碰觸眼睛、鼻子和嘴巴。手部接觸到呼吸道分泌物時,請用肥皂及清水搓手及澈底洗淨。
(二)於自主健康管理期間,每日早/晚各量體溫一次、詳實記錄體溫及活動史。
(三)如沒有出現任何症狀,可正常生活,但應儘量避免出入公共場所,外出時,請一定嚴格遵守全程佩戴外科口罩。
(四)如出現發燒、呼吸道症狀或有身體不適,請確實佩戴外科口罩,儘速就醫。就醫時,並應主動告知醫師接觸史、旅遊史、居住史、職業暴露、以及身邊是否有其他人有類似的症狀。
(五)生病期間應於家中休養,並佩戴外科口罩、避免外出。當口罩沾到口鼻分泌物時,應立即更換並內摺丟進垃圾桶。
(六)生病期間,與他人交談時,除戴上外科口罩外,儘可能保持1公尺以上距離。