ウクライナ旅行[99] 旅先での出会いのメリット キエフ旅行で出会った人々(2019年10月)

海外での出会いのメリット

海外旅行の最近の楽しみは、やはり海外の人と色々な話をすることです。現地の方と話すと、お勧めスポットなどを教えてもらう事も出来るので、是非、積極的に話してみて下さい。また、現地の人だけでなく、旅行先に来ている外国の人と知り合いになって、メール交換しておけば、帰国後に、その国の最新情報を入手できます。更に、将来、その国に行くことになった際には色々な情報を聞くことが出来ます。

今回の旅行のルート

旅行ルートは名古屋→北京→アスタナ→アルマトイキエフアルマトイ→北京→青島→名古屋です。つまり最低3カ国の国の人と知り合いになれるチャンスがあったということになります。

以下の話に出てくる地名はこのルートの各都市に対応しています。個人情報保護のため、名前は基本的に非開示にしています。

第一回はキエフで出会った人の話を書いてみたいと思います。

語学力について

以下に紹介する方達とは全て英語で話をしました。やはり、英語は最強です。英語は苦手だけど海外旅行は大好きという方は、是非、基本的な会話力を身に着けるよう頑張りましょう。必ず、旅行の楽しさが倍増すること請け合いです。また、話しかけられると楽ですが、こちらから「どこから来たんですか」 と話しかけることも大事です。

キエフで出会った人達

1. 若いウクライナカップ

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キエフ・独立広場付近にて

キエフの独立広場付近の歩道を歩いていた時、後ろから近づいて来た女性に英語で「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけられた。

海外で話しかけてくる人にはろくな人がいないので、怪訝そうな顔をしていたら「パスポート無くされたんですよね?」というではないですか。何で知ってるのかと益々怪しいなと思っていたら、「あなたを日本大使館で見かけました。受付の人に英語でパスポート無くしたと言ってるのに、その人はウクライナ語で喋ってましたよね」と言う。あーそう言うことかと、ようやく事情が飲み込めた。

大使館に行ってから随分と時間が経っている上に、大使館付近から離れた場所だったので、奇遇と言うか、偶然とは面白いものです。横には彼氏が一緒でしたが、彼はニコニコしているだけで、どうも英語が話せないのか、殆ど何も喋りません。

大使館に自分のパスポートが届けられていたので、無事、パスポートが戻って来たことを話しました(この話は皆さんの参考になると思いますので、別途記事にする予定です)。

彼女は今年の暮れに日本旅行に行く予定で、その為、日本大使館にビザ申請をするため、ウクライナ中部地方から日本大使館のある首都のキエフに列車に長時間乗って来たとのこと。(注:ウクライナでは新幹線のような速い列車はないので、近隣の市に行くのも1日がかりなので、中部地方から北部のキエフに来るのは結構大変だと思います。)。

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ウクライナ日本国大使館

私はキエフに来るのが今回3度目だと言いながらパスポートを見せると、「ウクライナのスタンプは初めて見ました。何か面白いですね。」と言います。ウクライナでは自国のスタンプを押さないのでしょうか。そして自分のパスポートを取り出して、行った場所のスタンプを見せてくれました。見てみるとイスタンブールとかヨーロッパの数カ国のスタンプがありました。

日本に来ると言うので「日本では英語が通じにくいけど、世界の中でも最も安全な国の1つなので、安全面では何の心配も要らない。困ったときはきっと誰かが助けてくれると思う。冬は湿度が高いので体感温度ウクライナよりも低いと思う。」等色々アドバイスしておいた。「日本は物価が高いのでは?」と言うので、「それほどでもないですよ。安い食べ物もありますよ。」と説明しておいた(注:正直言うと、ウクライナよりも物価は高いが、安いものも多いので、あまりにも高いと強調するのも正しくないかなと思いました。)。

彼女は「日本のビザ取得は無料で嬉しいが、今日、これから行く韓国大使館ではビザ取得が有料なのでお金が掛かるのが困る」と言ってました。へー、日本のビザは無料ってすごいなと思いました。観光客誘致のための政策なんでしょうか。とにかく、無料の方が海外から観光に来てくれる可能性は高まるでしょうね。日本大使館に行った際、待合室には数十人のウクライナ人がビザ申請に来てましたから、日本観光はここでも人気があるのかも知れません。因みに日本人は私一人でした。

このように親切な人がいると、その国に対する印象が良くなりますから、自分も日本で外国人には親切にするように心がけています。

最後に写真を取らせて貰いましたが、「長い時間列車に乗ってきたから、見た目が気になる」と言いながらも、ポーズをとってくれました。 

2. イタリア人男性

キエフ大学前の公園(タラス・シェフチェンコ公園)に座ってアイスクリームを食べていたら、近くに座っていた外国人に話しかけられました。背景を指差しながら、「この背景をバックに写真を撮ってくらないか」と頼まれたので快諾して写真を撮ってあげました。

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キエフ大学前の公園にて

一枚撮ったら、「何回か撮ってくれ」と頼まれました。インスタグラム用とのこと。出来るだけ良い写真を取りたかったのでしょう。そこで、更に二回撮影して、撮った写真を確認のため見てもらったら満足そうでした。どこから来たのか聞いたら、「イタリア、イタリアのフィレンツェ」という。フィレンツェは一度行ったことがあって、ウフィツィ美術館が良かったと言ったら、「あー、ウフィツィね」と頷いてました。 

3. ウクライナ人男性

UBERに乗った際、英語の話せるドライバーだったので、お話しました。

英語の話せるウクライナ人は若い人に圧倒的に多いです。何故、ウクライナでは年配の人は英語が話せず、若い人は英語が話せるのか聞いてみました。すると「昔は、アメリカは世界で最大の敵国だったから、英語教育は無かったんだけど、ソ連が崩壊してから英語教育が始まった(注:ウクライナは以前はソ連の一部でした)。だから、若い人は英語教育を受けているので英語が理解でき、話せるんだ」とのこと。非常にシンプルな理由でした。

また、ウクライナの人は「ロシア語とウクライナ語が話せるが、2つの言葉はどの程度違うんですか?」と聞いてみると、「同じ単語も多いけど、例えば、「こんにちは」という言葉はウクライナ語では「・・・」、ロシア語では「・・・」という風に違う」とか幾つか例を挙げてくれて説明してくれました。

更に、メモ用紙に文字を書いて「ウクライナ語にしかないアルファベット「ї 」「і」、があるが「й」とか「и」とどう違うんですか?」と聞いたら丁寧に説明してくれ、発音してみたら「そうそう、それで良い」と言ってくれました。

キエフではどんなところに行ったのか?」と聞かれたので「今日、ペチェルスカ・ラヴラのベルタワーに登ったが、上まで登るのは非常に辛かった」と答えた。すると「キエフでは学校のエクスカーションで皆がそのベルタワーに登るんだよ。自分も登ったけど、当時は若かったので大して辛くなかった。でも、今は登るのが辛いと思う」と言う話をしてくれました。

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ペチェールスカ・ラヴラのベルタワー

英語の話せるドライバーは時々しか出会わないので、この際色々聞いておこうと思って、ついでに「UBERの仕事はどうですか?最近、キエフで"Uklon"とか、"Bolt"とかの車を見かけるんですけど」と聞いてみた。「Boltはリトアニアから来た会社だけど、かなり色々と厳しいらしい。Uklonはまあまあかな。」と言うことでBoltは働きにくい会社のようです。

更に、「ウクライナはかなり安全な感じがするけど、実際はどうなんですか?」と聞いてみた。答えは、「地下鉄が走っている市街地は安全だと思う。でも、私が住んでいる郊外はこの辺りに比べると安全じゃないね」という意外な答えが返って来ました。キエフ全体が安全だと思っていたので、これは貴重な情報です。次回、行った際、安全性について更に情報収集しようと思います。

なかなか気さくで、色々話せて楽しかったです。良いドライバーでした。  

4. ウクライナ

ホテルのフロントで働いているリョーバさんと言う女性。パスポート紛失時に写真屋さん、警察などについてアドバイスしてくれ、日本への国際電話もかけさせてくれました。時々、状況はどうですか?と心配してくれて、本当にお世話になりました。勤務がシフト制のようで姿が見えない日もありましたが、チェックアウトの日にはまた姿が見えたので、予め準備しておいた日本語で書いたお礼の手紙を渡しました。英語で手紙の内容を説明して、更に、彼女の名前を漢字表記したもの、その漢字の書き順の説明を書いたメモを渡し、再度お礼を言ってチェックアウトしました。いつも同じホテルに泊まるので、また次回キエフに行くことがあれば、再度お礼を言うつもりでいます。

5. イギリス人男性

ホテル内で、どこから来たんですか?と聞いたらイギリス人でした。キエフは今回初めてですか?と聞くと、「初めてだよ」とのこと。私は「3回目です」と言うと「今日、チェルノブイリに行ったけど、すごく良かったよー。君は行ったことがある?」と聞くので「行ってないんです」と言うと、「3回もウクライナに来てるのに行ってないの?絶対行くべきだよ」と言われてしまいました。「現地のツアーで行ったんですか?」と聞くと「そうそう、バスツアー。チェルノブイリに行く途中、何箇所か別の観光地も観光できるよ」とのことでした。

(参考)チェルノブイリキエフ市内ではなく、キエフの北側にあるので結構遠いです。バスツアーがあるのですが、最低でも1日がかりのツアーになります。もっと充実したツアーでは2日とか3日とかいうツアーも有ります。

 

6. キエフにて(若い中国人カップル)

国立歴史博物館前の公園で飲み物を飲んで休んでいたら、同じベンチに東洋系のカップルが座ってきた。

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ウクライナ国立歴史博物館にて

二人は中国語で話していたので、中国語で「私は日本から来たんですが、あなたたちは中国人ですか?」と聞いてみた。すると「そうです」と言う。「中国のどこから来たんですか?」と聞くと、「天津です」と言う。「キエフにはいつ来て何日滞在するんですか?」と聞いたところ、「キエフには勉強に来ていて、キエフに住んでいる」との答えで、彼らは留学生でした。「キエフの家賃はいくら?」とか聞くと「大体、〇〇RMBくらい。友達が大阪に住んでるけど、家賃が非常に高いと思う。月〇〇万円だけど、そんなもんですか?」と聞かれた。「そのぐらいでしょうね。普通だと思いますよ」と答えた。すると、「日本は物価が高いでしょう。日本ではスイカ一個幾らくらいしますか?」と聞かれたが、スイカ丸ごと一個買ったことがないので「1000日元、えーと、(携帯の電卓で計算しながら)63RMBくらいじゃないですか」と答えると、「やっぱり高いですね。中国では約半値です。」とのこと。「中国の大気汚染は最近どうですか?」と聞いてみると、案の定「ひどいですよ。今でも。良くなってません」とのことでした。

  

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