中国・武漢新型コロナウイルス(2020.1.27) 潜伏期も感染する 北京で生後9ヶ月の女の赤ちゃんも感染

武漢以外でも感染が広がっているようです。台湾のheho.comに武漢肺炎に関する新たな記事が出ていましたのでご紹介します。この記事の要点は下記の通りです。

  • 感染者の年齢が下がり、子供が感染しないと言う噂が否定された。
  • 抵抗力を持っている人は誰もいない
  • ウイルスの感染力はSARSを上回る可能性がある
  • 潜伏期でも感染力が有る
  • 感染速度が今後大幅に増大する可能性がある

著者注釈

下記の写真は、台湾の報道で、新コロナウイルスの宿主とされている中国に生息する竹鼠(たけネズミ)(英語名:Chinese Bamboo Rat チャイニーズ・バンブー・ラット)です。Wikipediaによると中国では食べることもあり、山の竹林に生息している希少種のようです。

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https://alchetron.com/Bamboo-rat

武漢肺炎 潜伏期も感染! 北京で生後9ヶ月の女の赤ちゃんが感染


武漢肺炎の感染者が増え続けています。元々、発病者は全て中高年だったため子供に感染しないと考えられていましたが、ここ数日で中国大陸では幼い子供の感染者が現れレました。年齢は僅か生後9ヶ月です。
子供も感染する可能性があります。 新年初日の1月25日、中国広西省の2歳の少女、陝西省の9歳の少女が「武漢肺炎」と診断され、26日夕方には北京の生後9ヶ月の女児も感染が確認されました。これは、すべての感染者の中で最年少となります。
武漢肺炎が最初に発生したとき感染者は全て50歳以上でしたが、25歳の感染者が現れたのに続き、年齢は15歳、9歳、2歳、9ヶ月と一気に下がり、「子供は感染しない」という噂は否定されました。
国立台湾大学副学長で台湾の感染症の権威である張上春は「実際、感染しなかったと言うのは抵抗力があったからではありません。全ての人に抵抗力はありません。子供が感染する確率は現在小さいです。しかし、実際には全ての人の感染確率は同じであり、高齢者は他の病気を持っているために重症化したり死亡すす可能性が高いというだけです。中国本土で発表されたケースから判断すると重症化するのは高年齢の人です。潜伏期間でも伝染します。生後9ヶ月の女児も感染しましたが、現在、ウイルスの伝染力が予想を超えて明らかに強く、SARSよりも強いと推定されます」と語った。中国の国民健康委員会主任の馬曉偉(マ・シャオウェイ)は26日夕方の記者会見で、「新しいコロナウイルスSARSの違いは「潜伏期間も伝染する」ことにあり、感染して1日以内に発病する人もいるため、潜伏期間を短く修正する必要があるかもしれない。潜伏期間は約1〜14日前後と推定されます。」と説明した。

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馬曉偉

彼は「観察に基けば新しいコロナウイルスは潜伏期間でも感染性を持ち、感染性も益々強くなっているようだ。これは(このウイルスが)野生動物からヒトに移った際、人体に適応・順応するのに一定の時間がかかったためで、現在では人から人への感染に移行する段階にあると考えられます。この事はウイルスが既に人体に適応し他ことを示しており、感染速度が大幅に増大する可能性があります。今、感染の流行はより深刻で複雑な時期に入っています」と述べています。
馬曉偉はまた、「中国政府はすでに7つ(900人以上)の医療チームを湖北に派遣しており、更に、中国軍が派遣した450人の医療チームがすでに職務に当たっています。 同時に、命令を待って待機している8つのバックアップチーム(1,000人以上)が有ります。私はこの防疫策により感染の拡散を制御できると信じています。」と述べた。
私見中国政府が言う「この防疫策により感染の拡散を制御できると信じています。」と言いますが、彼も「信じている」だけで、疑わしいと思います。まさか、記者会見で制御不能とは言えません。

本記事のソース

source:https://heho.com.tw/archives/65483

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