台湾報道 武漢肺炎(2020.1.29) 武漢肺炎の感染力はSARSを超えている!無症状の感染者が最大の抜け穴

台湾のheho.comが1月29日に下記の興味深い記事を配信しましたので、内容をご紹介します。重要なところはボールド・青い色にしています。時間のない方はここだけ読まれても参考になると思います。

 

記事タイトル: 台湾大学専門家:武漢肺炎の感染力はSARSを超えている!無症状の感染者が最大の抜け穴。

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記事の要旨

2019年の新型コロナウイルス武漢肺炎)の流行は急速に広がっており、28日には台湾で最初の感染者が出現し、感染力の増大が懸念されている。

中央伝染病指揮センターに招集された国立台湾大学病院感染症科所長の張上春は以下のように語った。

  • 感染性は実際にSARSよりも高いが症状はSARSよりも穏やかであり、今後どのように変化するかを監視し続けます。
  • 皆さんが新型コロナウイルスSARSに似ているか気にされているようですが、このウイルスはSARSとは非常に異なっている
  • SARSの大部分は重篤で死亡率が高いですが、新型コロナウイルスの場合、診断した8症例のうち1症例のみ明らかな肺炎が見られましたが、その他は発熱と呼吸器に症状が見られた程度で軽症です
  • ただし、注意が必要なのはSARSが発熱後にのみ感染するのに対し、新型コロナウイルスは呼吸器に症状はあるが、発熱はないという状態でも感染性があるようだと言うことです。
  • 我々は症例が軽度の状態でも伝染するかどうかは確定できませんが、観察によってこのような懸念を持っています。」

「無症状でも伝染しますか?」について中央伝染病発生指揮センターの専門家諮問グループのメンバーで小児感染症科の医師でもある李秉穎は以下のように語った。

  • (体内の)ウイルス量が多いほど疾患は重篤で、潜伏期間は短い。潜伏期間は1日だけの可能性があるのでいわゆる無症状伝染者となる。
  • 流行予防の最大の抜け穴は「無症状伝染者」です。「無症状伝染者」はほとんど防御出来ず、現在の検疫措置は十分ではありません。
  • 新型コロナウイルス感染の症状は軽く、症状が現れていない場合にはウイルスの量が非常に少ないことが観察されている。
隔離・天候と感染力との関係・ワクチンなど
  • 無症状の感染者全員を隔離することはできませんが、感染者と密接に接触した人、中国・湖北省から台湾に帰国した人、中国、香港、マカオから帰国した人をターゲットにしています。これは無症状の感染者が出るのを防ぐためです。
  • 但し、このウイルスが現れて1ヶ月間経っておらず、患者が中国本土に集中しているため手元にある情報が非常に少ない。
  • 現在では下痢などの胃腸症状を報告している患者も出てきている。実際、SARSの場合でも症状は呼吸器官から始まり、胃腸症状が徐々に現れてきた。
  • 今後数か月が流行予防の山場となる。
  • 誰もが「天気が暖かくなる」ことを期待している。暑くなると感染力は弱まりますが完全にゼロになることはありません。
  • インフルエンザは夏にも感染しにくくなりますが、夏に感染がないと言うわけではないので、できるだけ早くワクチンを開発することが不可欠です。ワクチンも効果的な薬もない今の期間中は最初にウイルスを封じなければいけない。
  • 幸い現在の症状はまだ比較的軽微であり、研究のための時間を少しの間獲得できる。我々(最前線の医療スタッフ)、空港検疫スタッフ、および観光事業者だけが大部分の感染を防ぐことができる。

 

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