中国・武漢新型コロナウイルス(2020.2.1) これまでに確認された事実のみを総まとめ 過度の心配は不要

マスコミなどでは過激な報道が行われ、視聴率を獲得するためか過度に不安を煽るような報道も多いのではないでしょうか。しかし、SARSで痛い目にあった台湾では極めて有益な情報が多数報道されており、特に医師が語る事実に基づいた発言には信憑性があります。

これまで、本ブログでは台湾で報道されている武漢肺炎関連の記事を沢山、ご紹介してきましたが、その理由は台湾が迅速かつ適切な対応を行なっており、情報の信憑性も高いからです。そこで、私が台湾の情報を基に、この武漢肺炎について得た情報を以下にまとめてみたいと思います。

もし皆さんが恐怖心あるいは不安感をお持ちの場合、この記事を読む事で、そういった過度の心配から解放されるのではないかと期待しています。勿論、予防対策は必要ですがパニックにはなる必要はないと言うことがお分かり頂けると思います。

事実
  1. 新型コロナウイルスSARSよりも感染力は高い
  2. 年齢に関係なく感染する。
  3. 人から人へ感染する。
  4. 感染経路は呼吸器(鼻・口)と目である。
  5. 症状はSARSよりも一般に軽い
  6. 潜伏期間は最短1日である。
  7. 潜伏期間にも感染する。
  8. 重症化・死亡するケースは持病がある場合、高年齢の場合に起こる
  9. 変異前の新型コロナウイルスのDNA解析は完了している。
  10. 新型コロナウイルスの分離に成功し、培養が既に始まっている。
  11. ワクチン開発には一年程度かかる。
  12. DNA解析によりSARSウイルス(宿主:コウモリ)と類似しているが、異なるウイルスであることが確認されている。
  13. 宿主は見つかっていない。
  14. 武漢海鮮市場は発生源ではない。
  15. マスクは撥水性のある素材を用いたものが有効である。
  16. マスクも良いが手洗い、うがいもかなり重要である
  17. 目から感染を防止するため、目を擦って傷をつけないように注意する
  18. 新型コロナウイルスアルコールまたは加熱により滅菌可能である。
  19. 気温の上昇とともに一般に感染は弱まるがゼロにはならない。
感想

中国で死者数が多いのは治療が追いつかないこと、医療水準の問題、患者数自体が多いことなどを考慮する必要があります。武漢のある病院(金銀潭医院)における死亡率は異常に高くなっていますが、逆に同じような死亡率は他では確認されていません。

宿主は当初、武漢海鮮市場で売られていたヘビと言われていましたが、遺伝子解析ではヘビ由来のウイルスとの類似性は一切指摘されておらず、むしろコウモリ由来のウイルスに近いとの研究結果(医学論文)が出ています。

二つの完全なウイルスゲノム (HKU-SZ-002a、HKU-SZ-005b) をナノポア技術により解析した結果、新型コロナウイルスはコウモリ由来のSARSに似たコロナウイルスbat-SL-CoVZXC21 (NCBI accession number MG772934)とbat-SL-CoVZC45 (NCBI accession number MG772933)に近いことが判明した。」

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出典:A familial cluster of pneumonia associated with the 2019 novel coronavirus indicating person-to-person transmission: a study of a family cluster.

(DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(20)30154-9

台湾では竹鼠が宿主と報道されましたが、食物連鎖の関係で竹鼠がコウモリを食べた場合には真の宿主はコウモリということになります。この点は今後の研究に注目したいところです。

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