中国・武漢新型コロナウイルス(2020年3月1日) 消毒しなければウイルスは物体表面で最大9日間生き残る可能性がある
台湾の風傳媒の報道(2020年2月18日)によれば、コロナウイルスは消毒しなければ、物体表面で最大9日間生き残る可能性があることを指摘しています。
記事内容
原題「新冠病毒在物體表面可以活多久?專家研究後發現:若未消毒,類似病毒可存活長達9天」
新型コロナウイルスは物体表面でどのくらいの期間生存できますか?専門家の研究結果から、消毒しないければ類似のウイルスは最大9日間生き残ることが判りました。
CNN報道
米国ケーブルネットワークニュースCNNは本日(2月18日)、米国疾病管理予防センター(CDC)の話を元に、コロナウイルスは動物によく見られるウイルスの一大グループであり、動物から人に感染することはめったにないと報道しました。
発生源
どの動物が中国の武漢市で2019年新型コロナウイルス肺炎を発生させたのか、当局は今のところ掴んでいませんが、部分感染中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERSーCoV)の患者がラクダと接触していたことがわかっており、以前の研究では、科学者はジャコウネコが重症急性呼吸器症候群(SARS)に関係しているとの疑いを持っています。
ウイルス生存期間
今月初めに「医内感染誌(The Journal of Hospital Infection)」に発表された研究によると、SARSやMERSコロナウイルスなど人に感染するコロナウイルスは、金属、ガラス、プラスチックなどの無生物物体表面に留まって、物体表面が消毒されなければ、最大9日間生存できることが判りました。
消毒の効果
研究の結果、日常の家庭用品を清潔にすることで違いが出ます。研究では、また、62〜71%のエタノール、0.5%の過酸化水素、0.1%の次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)を使用すると、1分で対象物の表面を効果的に消毒できることもわかりました。新しい研究では、上記雑誌にこれまでに発表された新型コロナウイルスに関する22の報告を分析しており、科学者はこの研究が新型コロナウイルスを理解する助けになることを望んでいます。
WHOのコメント
新型コロナウイルスと他のコロナウイルスにはいくつかの類似点がありますが、違いもあります。世界保健機関(WHO)事務局長テドロス・アドハノム・ゲブリエサスは、今日の記者会見で新型冠状肺炎はSARSやMERSのようなコロナウイルスほど致命的ではないようだと述べました。
彼は「患者の80%以上が軽度で回復する。約14%の病例中、ウイルスは肺炎や息切れなどの重病を引き起こす。患者の約5%は呼吸不全、敗血症性ショック、多臓器不全を 起こす。報告された症例の2%で、ウイルスは致命的であり、年齢とともに死亡のリスクが増加する。小児期の症例は非常に少なく、原因を理解するにはさらなる研究が必要です。」と述べた。